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50 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな  藤原義孝

50 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな  藤原義孝歌意 あなたのためにはたとえ捨てても惜しくないと思っていた命までも、逢瀬を遂げた今となっては、長くありたいと思うようになったのだった。 所載歌集『後拾遺集』恋  『原色小倉百人一首』文英堂より男のひとの歌だなあと思う。後朝(...

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66  もろともに あはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし  前大僧正行尊さきのだいそうじょうぎょうそん の文(今橋愛)

66 もろともに あはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし  前大僧正行尊さきのだいそうじょうぎょうそん   歌意 私がお前をしみじみといとしく思うように、お前もまた私のことをしみじみいとしいと思ってくれ、山桜よ。    花であるお前以外に心を知る人もいないのだから。  所載歌集「金葉集」雑上                                      原色小倉百人一首(文英堂)よ...

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46 由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ 行くへも知らぬ 恋の道かな 曽禰好忠(そねのよしただ)の歌と文と翻案(今橋愛)

46 由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ 行くへも知らぬ 恋の道かな 曽禰好忠(そねのよしただ)歌意 由良の瀬戸を漕ぎ渡っていく舟人が、かじがなくて行く先もわからず漂うように、これからの行く末のわからない恋のなりゆきだなあ。      所載歌集「新古今集」恋一かじが波にとられて、かじどころか乗っている小舟も流されて行きたかった方向も、ここがどこなのかも分からなくなってしまったら。ほんとうに心細くてこ...

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十八番住の江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人めよくらむ 藤原敏行朝臣(としゆきあそん)の文(花山周子)

十八番 住の江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人めよくらむ 藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)歌意 住の江の岸に寄る波のよるではないが、夜でも夢の通い路を通って逢えないのは、あの人が夢の中でも人目を避けているからであろう。 所載歌集「古今集」恋二 原色小倉百人一首(文英堂)より 「住の江の岸による波」は「よるさへや」を導き出す序詞となっているが、初句に置かれたこの「住の江」という固有名詞は、...

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24番 このたびは ぬさもとりあへず 手向山(たむけやま)紅葉の錦 神のまにまに 菅家の文(今橋愛)

24番 このたびは ぬさもとりあへず 手向山(たむけやま)紅葉の錦 神のまにまに   菅家 歌意 この度の旅は、幣を捧げることもできない。さしあたって手向けの山の紅葉を幣として捧げるので、神のお心のままにお受けとりください。        所載歌集「古今集」羇旅(きりょ) 菅家、というのが菅原道真(すがわらのみちざね)と知らなかった。かんけ。羇旅(きりょ)は旅のこと。とんこつラーメン。太宰府天満宮。...

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